私は以前、筑波大学先端学際領域研究センターと、茨城県との「寝たきり予防」に関する共同プロジェクトの内容を本で読ませて頂いた時に、いかに大腰筋が大切かということを知りました。

 私はいつも、人の肉体、身体や顔も含めていろいろなことに興味をもっています。もちろん美しくなるためには、どこの筋肉をどのようにすれば・・ということで細やかではありますが、活動もしています。そのような中で、 「運動すること」から離れている方たちはとても多く、それは筋肉の低下にソク繋がるということに気づきました。筋肉が細くなると、痩せて美しいどころか、年齢と共にたるみが生じ、加齢をそのまま受け入れてしまうのですね。いえいえ、若くたって、筋肉が下がってしまえば あらどうしたの?ということになってしまいます。(もちろんその事情は、いろいろとあるのですが、それは又改めて書きましょう)  そこで注目して頂きたいのが 大腰筋です。私はウォーキングの指導を時々させて頂いていますが、実は残念なことにウォーキングだけでは、老化に伴う筋肉量の減少は抑制できないのです。

 

 

大腰筋

大腰筋

 

筋肉は歩く時に主に使う「遅筋」と、短時間で早い動きの時に使う「速筋」の2つから構成されているのですが、老化により著しく細くなってしまう筋肉は速筋のほうです。ですから、老化による筋肉量の減少を抑制するためには、特に速筋を使うような運動をすることが必要なのです。そしてその速筋を使う運動の代表的な方法があるのですね。

 

その中でもお歳をとっても歩ける能力を落とさないため、すなわち「寝たきり」の予防として、久野譜也先生が上記のプロジェクトで科学的に鍵となる筋肉であることが明らかにされた「大腰筋」を簡単な方法でトレーニングできるメソッドを私は学んだのです。

 

そのトレーニングを行うには、年齢制限は全くありません。

 

「すり足」は老化の始まりというのをご存知でしょうか。

 

これは、老化に伴い大腰筋及び太ももの前側の筋肉の機能低下により、歩行時に足が前に引き上げる距離と高さが減少するのです。

 

すり足気味になってしまうと、ちょっとした突起物につまずきやすくなり、転倒の危険性大になりますよね。とくに骨の弱い女性の転倒は骨折を招きやすく、そのような大きな怪我は、長期間の寝たきりを余儀なくします。この一時の転倒による病床生活が、さらなる筋肉量の減少を招きます。たとえ寝たきりから解放されても、今度は動く事自体が億劫になり、内科的な病気を罹患しやすくなります。

このようにして、老化の悪循環が始まってしまうのです。

 

年齢と共に、普段歩行速度は落ちていくのですが、60歳代になって急に落ちるのではなく、40~50歳代から徐々に低下し始めているのです。多分ほとんどのかたはこのことに気づかないで日常生活を送っていると思います。ですから一般的には多くの方が差し迫った気持ちを抱かずに、リタイヤの年齢を迎え、ある時に愕然と自分の能力の低下に気づくことになるわけなのですね。

 

★高齢でも大腰筋の筋肉量は増るのです

 

歩行速度とは、歩く時のピッチと、歩幅の長さで決まります。

大変興味のあることなのですが、実は歩く時のピッチは、老化の影響にあまりなく、20歳代と、60歳代とはほとんど差はありません。

しかし、歩幅は40歳代から直線的に低下しているのです。

従って老化による歩行速度の減少は、歩幅の低下によるものと結論つけられることになります。

 

そこで上記のプロジェクトで、なぜ歩幅が短くなるのかを研究し、その結果が「大腰筋」と太ももの前側の筋肉の低下からということがわかりました。

 

又、高齢であっても、運動を継続している人の筋肉は、そうでない人より太いことが示されていました。

 

「もう私の年齢はなにをしてもダメ・・」というネガティブな思いは捨ててくださいね。

まだまだお若い40代の方も、今からしっかりと大腰筋を鍛えるメソッドを覚えておきましょう。

その年代の方でしたら、ご両親にも、教えてあげることができますよね。もちろん50歳代60歳代の方も、そろそろ寝たきりになろうかというご両親を、そのまま受け入れるのではなく、さぁ頑張ってみましょうと、お声をかけてあげてほしいのです。

 

高齢化社会のいろいろな問題がある中で、国の制度改革ばかりに目を向けるのではなく、私達自身が健康になり、医療費そのものを削減できればいいですよね。

久野譜也先生のプロジェクトもそのような思いで始められ 今では多くの自治体で研究結果として作られたシステムを使用しています。更には今では国の援助金をうけながら素晴らしい研究活動を始まられています。

 

それだけ認められているこの「大腰筋」の活性法を 私は不定期ではございますが、皆様と一緒に学ばせて頂ける時間を作りたいと思っています。

TREは 大腰筋の機能を知った上で、更にもっと奥深いメンタルな部分へと誘います。

 

益々興味深くなったことでしょう。

 

23日はTREの午後の個人セッションを受けることができますよ。今でもまだ間に合います

その大切な「大腰筋」は、実はメンタル的にも大変重要な役割を示す部位なのです。

TREは、大腰筋を震わせることで、トラウマを解放します。そのノウハウを2時間かけてしっかりと学んで頂けます。ご興味お有りの方は、どうぞ いつでもご連絡ください。

お待ちしています。

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*この文章はNHKクローズアップ現代・寝たきり予防の簡単筋トレ=久野譜也・慣習・指導/NHK出版社を一部引用させて頂いています。

 

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